AI失業 大部分のホワイトカラー労働者が不要になっていく未来をどう生きるか

以下のような記事があった。
サラリーマンが職場で、上司に、「お前の生産性が低すぎる。ITスキルをなんとかしろ」などと言われて、困惑している場面に立ち会っている私としては、なるほどと思う。
IT時代に向かない人って、いるわけだから、実際。
できる人にとっては当たり前だろうけれども、そうでない人もいるわけだし。
泳げない人もいるだろうし、球技が苦手な人もいるし、数学が肌に合わない人もいるし、小説なんか面白いと思わないもいる。
それぞれでいいけれども、ホワイトカラーとして働くには、業務用ソフトを人並みにいじったり、エクセル、ワード、パワポ、AIなど、要求水準は徐々に高くなっている。「みんなできているのに、なぜお前だけではないんだ」と責められる。

実際は、業務用ソフトの大半は、出来が悪くて、不親切で、バグだらけで、現場の変な裏マニュアルができていたりするくらいで、これは、業務用ソフトを作っている人たちの力量が不足していると思うけれども、最後は、使えない人が悪いという結論になっている。

ITは普通の人の生産性を向上させる便利なものと思うけれど、最近では、ついていけない悩みのほうが大きくなっているような感じだ。

ついでに言えば、政府はIT推進の補助金を随分気前よくばらまいている。それも理由がある。

先進諸国に比較して日本のIT化の水準が低いと言われていて、例えば、去年までフランスでIT関係の仕事をしていた人が、そろそろ日本で地盤を築きたいと思って、日本の会社に就職、仕事を始めたら、あまりにIT水準が遅れていて、仕事がしにくく、おまけに、日本の古い大企業の仕事の仕方にどうしても馴染めず、不適応になっていたりする。

IT技術者を不適応にしてしまうほど、日本のIT環境は遅れているらしい。

それでも、日本では遅れていると言われながらも、ツールは日々進化しまくる。遅れながらも、急速に変化しているのだが、先進国には全く追いつけない。一人たあたりの生産性が先進国比較でダントツに低い。

しかしそれでも、ついていけないサラリーマンの大量発生が起こっている。どうすればいいのか。

日本人はITに向かないのかと思ったりするが、韓国でも中国でも、普通の先進国程度の適応はできているので、DNAの問題ではなく、なにかの理由があるはずだと思う。これは国家レベルの政策選択の問題ではないかと思う。大企業の業績は数字としては悪くないのに、国民は幸せになっていない。

他方で、個人のレベルでは、ホワイトカラーにこだわらず、「仕事は他にもたくさんある」と気付く必要があるかもしれない。

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マイクロソフトは2025年5月19日、デバイス上でAIを直接実行できる「Foundry Local」を発表した。

いやー、今日もまたなんかAIが進化してますね……。
いま私が取り組んでいるのは、「Vibe Coding(ヴァイブ・コーディング)」という新しいAI活用の領域です。

仕事のあり方がかなり変わるんで、ホワイトカラーはマジで全員キャッチアップするべきです。革命が起きてます。

プログラミングを知らなくても、それ以上のことができてしまいます。すごい時代です。
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でも……わかってます。

そこまでいっても、95%の人はこれ、ついてこられないと思います。

ヴァイブコーディングは、ぶっちゃけそこそこ難しいです。

独特のクセがあるのと、そもそもツールが日々進化しまくって、今日のやり方が明日には古くなるレベルで、学習コストはかなり高いです。

今この時点で、ヴァイブコーディングみたいな新しいものに触れない人は、ホワイトカラーとして食っていくのは、相当難しくなるはずです。

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これは脅しでもなんでもなくて、インターネットやPCが出てきたときと同じです。

あの時、頑なにPCを触らなかった人たちがどうなったか、考えてみてください。

実際、今、ホワイトカラーの職場で、「PCを使えない上司や同僚」が来たらどう思います?

「え、なんでうちの会社来たの?誰が採用したの?」ってレベルですよね。

それと同じことがAIで起きるんですよ。

歴史を振り返れば、ホワイトカラー労働のハードルは、テクノロジーが出るたびに上がり続けています。

パソコン、インターネット、スマホ、クラウド、そしてAI、Web3。

新しい技術に適応できない労働者は、そのたびに振るい落とされてきているのです。

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技術は加速度的に進化しているので、こういうのが大好物な技術オタクにとっては、今は最高の時代です。

が、そうじゃない人にとっては、地獄めいてるような気もします。

では、「テクノロジーの進化にもうついていけない」という人は、どのように働けばいいのでしょう?

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話が飛ぶようですが……

そういう人に、ぼくは本気で「農業」を推したいと考えています。

農業は難しいイメージがあるかもしれませんが、実際に農業で食っている人たちはたくさんいるわけです。

フラットに「ビジネス」として見たときには、決して「農業は超難易度が高い」というものではありません。

というか、難易度でいえば、AI時代にホワイトカラーで働き続ける方が、よっぽど難しいと思いますね……。

農業のような一次産業は、幸いにして、AIをフル活用することは求められません。

たとえばパプリカ農家だったら、「Codex使えるスキル」よりも、「美味しいパプリカを効率よく生産し、販路を作るスキル」の方がずっと重要であり、それはAIでは代替しにくいのです。

もちろん、一次産業は決して楽ではありません。

農業は特に夏場はしんどいし、熱中症のリスクもあるし、草刈り機や重機を扱うので、普通に命の危険もあります。

誰もがうまくいくわけではないです。

が、その点については、どんなビジネスでも同じです。

そういう「肉体的な厳しさ」の向こう側に、AIには代替されない価値がある、という風に考えるのが、これからの当たり前になっていく予感がします。

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少なくとも、「農業(を含めた一次産業)は稼げない」というのは勘違いです。

やり方次第でいくらでも稼げます。現に稼いでる農家なんてゴロゴロいます。ビジネスなんだから当たり前です。

ただ、何の考えもなしに参入して成功するほど甘くありません。

……いや、それはどんなビジネスも同じですけどね。

とかく農業でいえば、どういう場所で、どんな作物を、どうやって作って、どう売っていくか、その戦略がめちゃくちゃ大事ですね。

それこそ、AIに壁打ちして考えていくといいと思います。

加えて、新規就農のリアルを知りたければ、先人の発信をよく聞いておきましょう。

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「AIについていけないホワイトカラー」は、どんどん仕事を失っていくでしょう。

そして、AIについていくのは、ほとんどのホワイトカラーにとって無理ゲーだとも思います。

実際、これをお読みのほとんどのホワイトカラーの方が、ChatGPT o3も、Vibe Codingツールも触ってないでしょうからね、、、

ぼくはなんとかキャッチアップしていきたいと思いますが、いずれAIに取って代わられるでしょう……。

修羅の道を行く覚悟です。

でも、たとえば一次産業のように、存在意義があって、AIに代替されにくくて、感謝されて、しかもちゃんと稼げる仕事なんていくらでもあるんです。

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怒涛の勢いで進化するAIに、必死でキャッチアップして消耗する人生を送るくらいなら、

「人間じゃないとできない高度な肉体労働」

を選び、人々から感謝されて生きる、というのもぜんぜんありだと思います。

「AI失業」はここから本格化し、2030年には大部分のホワイトカラー労働者が不要になっていくのでしょう。

みなさんはどのように生きて、働きますか?

常識を一度ぶち壊さないとヤバいんじゃないかな、と真面目に危機感を持ってます。。。

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