お母さん(お父さんももちろんですが)が子どもに怒鳴ったあと、
強い自己嫌悪や罪悪感で苦しくなるのは、
それだけ「本当は大切にしたい」という愛情が深い証拠です。
子どもに怒鳴ってしまった後の自己嫌悪に対する、CFT(コンパッション・フォーカスト・セラピー)流のセルフワーク
🌿 子どもに怒鳴ったあと自己嫌悪が強いときのセルフワーク
① まず呼吸に意識を向ける
自己嫌悪に飲み込まれると、呼吸が浅く速くなります。
- 息を少しだけ長く吐くことに意識を向けます。
- 吐く息を4つ数えながら「ふーーっ」とゆっくり吐き出す。
- これを3回だけでも。
これは心を落ち着けるためというより、体に少しでも安心を届けるための大事な一歩です。
② 自己嫌悪の声をそのまま聞いてあげる
「母親失格だ」「また怒鳴っちゃった」「最低だ」
そんな声が頭に浮かんできますよね。
その声を無理に消そうとせず、
🌱「そうだよね、今とても自分を責めたくなるんだよね」
と心の中で言ってみます。
これは自己批判を肯定するのではなく、今その苦しい声があることを否定しない ためです。
③ その声の「奥の気持ち」を探す
怒鳴った自分を責める声には、実は大事なものが隠れています。
例えば
「こんな母親じゃダメだ」は
→ 「本当はもっと優しく子どもに接したい」「子どもに悲しい思いをさせたくない」
「最低だ」は
→ 「それだけ子どもを大切に思っている証拠」
少しだけ立ち止まって、
🌷「本当はどうしたかったんだろう?」
とそっと自分に尋ねてみてください。
④ 子どもを思いやるのと同じ声を自分に向ける
例えば子どもが泣きながら
「ママに怒られて怖かった…」と言ってきたら、
あなたはなんと声をかけるでしょう。
多分
「ごめんね、怖かったよね」
「大丈夫だよ、ママもちょっと疲れてたんだ」
そんな風に優しく声をかけるはずです。
それを、ほんの少し自分にも。
🌼「今すごくしんどいよね、責めちゃうくらい苦しいんだね」
🌼「あなたはダメな母親なんかじゃなくて、ただすごく疲れてたんだよね」
⑤ 身体からも優しさを入れる
言葉がしっくり来ないときは、
- 胸に手を当てる
- 両腕で自分を少し抱きしめる
- 肩や頭をそっと撫でる
だけでも構いません。
身体は「手を当てられる」だけで少し安心するようにできています。
(オキシトシンが出て、神経系が落ち着きやすくなります)
⑥ 「次はどうしたい?」に目を向ける
責めるだけで終わると、苦しみが残るだけです。
少しだけ落ち着いてきたら、
🌷「今度同じようなことがあったら、どうしたいかな?」
と未来に優しく目を向けます。
- 「ちょっとだけ深呼吸してから話そう」
- 「一回その場を離れてから声をかけよう」
そんな小さなプランで十分です。
これは自己批判ではなく、「あなたは大切にしたい気持ちがあるから、次を考えているんだよ」と自分に伝える行為です。
📝 まとめ:セルフワークの短縮版
① ゆっくり吐く呼吸を3回
② 「また責めてるな」と気づいて、その声をそっと聞いてあげる
③ その奥の「本当は子どもを大事にしたい気持ち」に気づく
④ 子どもにかけるのと同じ優しい声を、自分にも少しだけ
⑤ 胸に手を当てたり、腕で自分を包んだり
⑥ 「次はどうしたい?」をほんの少し考えてみる
🌸 子どもを大切に思うからこそ、責めてしまうあなたを、そのまま優しく包んであげてください。
これを何度も何度も繰り返すうちに、脳の中に「優しさ」の神経経路が少しずつ太くなっていきます。