1回あたりの散歩を長くするほうが、健康への効果が大きい

新たに発表された研究結果によると、1日に同じ歩数を複数回の短い散歩で稼ぐよりも、1回あたりの散歩を長くするほうが、健康への効果が大きい可能性があるという。

これまで100を超える研究で、歩数が多い人ほど認知症や2型糖尿病などのリスクが低いことが示されてきた。だが、その歩数を「どのように稼ぐのが最も効果的か」については、はっきりしていなかった。

そんななか、10月27日に医学誌「アナルズ・オブ・インターナル・メディシン」に掲載された今回の論文は、歩数をまとめて稼いだ場合と分散した場合で、効果に違いがあるのかを検証した初めての研究の一つである。

結局どっちが効果的なのか?

同研究の対象となったのは、1日8000歩未満の歩行者で、その大半は5000歩未満だった。結果として、15分以上の散歩を定期的におこなっていた人は、5分以下の短い散歩で歩数を稼いでいた人に比べ、約10年間で死亡するリスクが80%低く、心血管疾患を発症するリスクも70%近く低かった(被験者の平均年齢は62歳だったため、もともと死亡リスクは低く、短い散歩のグループでは約4%、長い散歩のグループでは1%未満だった)。

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