「よくある質問(FAQ)」セクションの翻訳です。
よくある質問(FAQ)
Q:双極性障害はいつ頃最初に発見されたのですか?
A: 古代においてさえ、特定の人の気分が「メランコリア(うつ状態)」から「躁状態(睡眠時間の短縮、多弁、激しい興奮、イライラ、誇大性などを伴う過興奮状態)」へと揺れ動くことは認識されていました。こうしたサイクルは現代の双極性障害患者が経験するものと似ていますが、歴史学者の間では、当時それらが現代と同じ疾患として記述されていたのかについては確証が得られていません。現代医学の父であるヒポクラテスは、これら2つの極端な気分の状態を最初に記述した人物です。
Q:過去において、双極性障害はどのように見なされていましたか?
A: 1800年代半ばまで、躁病とメランコリアは互いに独立して発生する、全く別の2つの障害であると考えられていました。たとえ同一の人物にそれらが周期的に現れたとしても、両者は無関係であると信じられていたのです。
1851年、フランスの精神科医(ジャン=ピエール・ファルレ)が、躁状態と抗うつ状態の両方の病相を含む「循環する病気」という概念を提唱しました。その数年後、フランスの神経学者ジュール・バイアルジェが、彼が「二形態狂(dual-form insanity)」と名付けた同様の状態について記述しました。1900年頃には、ドイツの精神科医エミール・クレペリン博士が、双極性障害を「思考の障害」である統合失調症から切り離し、独立した疾患として定義しました。
Q:双極性障害という概念はどのように始まったのですか?
A: 臨床医や研究者が双極性障害の兆候や症状を精査していく中で、時にうつ状態を伴う「軽躁状態」を特徴とする疾患の概念がより深く理解されるようになりました。その後、重症の病相においては精神病状態(現実との乖離)に陥る可能性があることも認識されました。1957年にはさらなる細分化が行われ、「双極性疾患」という用語は躁状態を伴うものを指し、「単極性うつ病」はうつ状態のみを経験するものを指すと定義されました。
Q:双極性障害は以前は何と呼ばれていましたか?
A: 「躁うつ反応(manic-depressive reaction)」という用語が1952年のアメリカ精神医学会の診断マニュアル(DSM)に初めて登場し、後に「躁うつ病(manic depression)」と呼ばれるようになりました。その後、1980年のDSM第3版(DSM-III)の改訂において、「双極性障害(bipolar disorder)」という名称に変更されました。
