偏桃体


非常に歴史が長くて、古くから知られている概念でございまして、どういうことかと言いますと、5億2千万年という非常に前にですね、魚、魚類が誕生して、その時に非常に小さい、3センチの魚だったらしいんですが、その魚類が誕生したんですが、その魚には初めて脊椎があって、その中にですね、扁桃体ができたということがあるんですね。

で、扁桃体というのは、本来はこういう恐怖とか不安とか悲しみとか、そういうところを作り出すような、もともとの部位なんですが、一番大きなこの魚が天敵と思っていたのは、節足動物で、なんかものすごい大きな動物で、そういったものに食べられるんじゃないかというようなことで、常にこう、扁桃体が活動して、そういう時、扁桃体というのは活動して、怖い時、恐怖感があるような時には活動するというようなことで。

その時に、今のうつ病の始まりである、始まりというか、非常に話題とされるうつ病の、まあ、どこから起こっているんだろうかというような、脳内のことが脳の病気ということで言われるわけですが、扁桃体がまあ活動したと。

そしてそのあとですね、もう随分時代はササッと経っちゃうんですが、3億7千万年前に今度記憶をする、人間が記憶の発達によって扁桃体が活動するようになる。で、記憶をすると怖い体験とか、例えばサバンナで生活しててライオンに食べられるとか、そういうような怖い記憶が残っているというようなことで、それで扁桃体がまた活動するようになるというようなことがございました。

その次に言葉によって扁桃体が活動するというのは、仲間同士で言葉であれは怖いとかっていうようなことが連絡できるようになったというようなことで、さっきの記憶とか、それからこういう言葉によって、そういう、例えば怖い思いをした時に、仲間に伝えることができると、それが残って非常にうつ的になる。

最近のあの、PTSDなんかの話と非常によく似てて、そのフラッシュバックみたいなことが起きて非常に怖くなる。

その後今度、1万年前になると平等社会の崩壊によって扁桃体が暴走しやすくなり、うつ病が発症すると。それから現在はまあ都市化による人間関係の希薄化とか、そういったことで急にまあ飛んじゃうんですが、そういったことで、うつが始まったというか、みんなが知るようになったというような、まあ、この人たちがそれをうつと認識したかどうか知りませんが、まあ、見るとそういう社会だったということになります。

まあ最近、我々が双極性障害あるいはうつ病というのの歴史を見る時に、まあ原点みたいなものはどちらかと言えば、そのクレペリンが双極性障害のいわゆる一元論ですね、一つのなかで繰り返すということを言った。

でもその後こう、またレオンハルトとかそういう人たちは今度二元論を出してきて、双極性障害というのはまあ、それぞれ違うものだというような感じ。

ただこの色んな概念とかそういうのがガラッと変わったのは、色々あったんですが、やはりこの1980年のDSM-IIIが出て、それとなるべく合わせるような感じでICD-10が出たと。

だから1980年にできるまでは日本でもですね、それまで心理とか、あるいは哲学的とか、あるいは精神的な面でのことはあまり言われてなかったんですが、だいぶそういうこと言われだして、1970年代に言われだしたんですが、まだこのDSMほどはっきりしてない。

その時にですね、1975年かな、病前性格がこう、次のですね、症状を作り出して、それからそれに対しての治療をどうするか、あるいは経過はどうなるかっていう5つの項目で、笠原・木村分類というのが出て随分使われたとは思うんですが。

ただあの、その数年後にですね、DSM-IIIが出て、これは世界的にまあ非常にびっくりしたというか、まあ優れたというか、DSM-IIIが出てきて、それは色んな批判を浴びながら現在のDSM-5に続いておりますので、それはそれで評価をされるべきだと思うんですが、何しろ誰でもできて実用的で、しかもその結構信頼性・妥当性が高いというようなこと、最近特にきちんと、さっき申し上げたように、ちゃんと遵守をしてきちんとした診断基準に従えば、優れた分類じゃないかと思いますが。

DSM-5ではですね、気分障害という中から外れてですね、章立てが双極性障害、統合失調症の下に双極性障害、それから抑うつ障害群とか何とかっていうふうになっているということを、まあお伝えしたいと思いますし。

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