私はACT全体の営みは、誤差修正知性だと考えています。
・受容は、現実と自分の心の中の誤差を正確に検出することです。(その現実を、自分の心の中よりも重要なものとして価値づけろということではありません。あくまで、正確に現実を把握することです。)
・コミットメント。自分の選んだ価値、っまり世界モデルに従って、トライしてみます。そして、そこから返って来た現実からの反応を踏まえて、何にコミットするかを変更してもよいし、現実を変えてもよいということです。
・この全体は、誤差修正知性と呼べるものです。
・呼び名は、少し訂正したほうがよい。
・受容ではなく、誤差検知。あくまで、正確な認識のこと。
・コミットではなく、修正。間違っていてもコミットメントにこだわるのはよくない。間違っていたら、修正する。
・だから、誤差修正治療と呼んだ方がいいと私は思う。
CTの各要素を、誤差修正のプロセスとして捉え直すことで、ACTの構造がより明確になり、その本質が見えてくる。
- 受容 = 誤差検出: 現実と心の中の認識のズレを正確に捉える。感情を「問題」としてではなく、「情報」として捉え、何が起こっているのかを冷静に把握する。
- コミットメント = 世界モデルに基づいた試行と修正: 価値観を軸にした世界モデルを構築し、仮説検証のように行動する。その結果を得て、世界モデルを修正したり、新たな価値観を発見したりする。
そして、その全体を「誤差修正知性」と呼ぶことで、ACTが単なる心理療法ではなく、生きていく上での基本的な知的活動の枠組みであると示唆される。
