日本茶・紅茶・ウーロン茶は腐敗や雑菌の繁殖のリスクがあります。
「宵越しのお茶は飲まない」は、一晩置いたお茶は飲まない方が良いという意味のことわざです。これは、お茶に含まれるタンパク質が腐敗し、消化不良や下痢の原因になる可能性があるため、食中毒を防ぐための知恵として伝えられています。特に、夏場など気温が高い時期には、急須に残った茶葉が腐敗しやすいため、注意が必要です。
🔶 一晩室温放置すると腐るか?
- 腐敗の可能性ありです。
- お茶は一見すると保存が効きそうですが、水分+茶葉の微量な栄養素があるため、雑菌が繁殖しやすい環境になります。
- 特に夏場のように気温が高い時期は、室温で6~8時間もあれば雑菌が急増し、変質(ぬめり・異臭・味の変化)が起こることがあります。
参考:菌が増えやすい条件
- 室温20℃以上
- 光が当たる
- 空気に触れている(ペットボトルの再利用や、ふたが開いている状態)
🔶 冷蔵庫に入れれば安全?
- 冷蔵保存すれば比較的安全です(おおよそ2~3日以内が目安)。
- ただし、保存のポイントは以下のとおり:
冷蔵保存のコツ
- 完全に冷ましてから冷蔵庫へ(温かいままだと冷蔵庫内で結露・菌の繁殖の原因)
- 密閉容器に入れる(空気と触れると酸化しやすい)
- 使用した容器・水道水が清潔であること(水出しの場合は特に注意)
🔶 特に傷みやすいお茶の特徴
- ティーバッグの出しっぱなし:茶葉が入ったままだと雑菌が繁殖しやすく、腐敗しやすい。
- 加糖・ミルク入り紅茶:糖分や乳製品はさらに腐りやすいので、室温放置は危険。
🔶 結論(安全に飲むために)
状況 | 安全性 | 対応 |
---|---|---|
室温で一晩放置 | ×(腐敗の恐れあり) | 飲まない方がよい |
冷蔵庫で保存(無糖茶) | ○(2~3日以内) | 密閉容器に入れる |
冷蔵庫で保存(ミルク・加糖入り) | △(1日以内) | できるだけ早く飲む |
ご家庭で作ったお茶であれば、その日のうちに飲み切るのが理想です。常温での長時間放置は避けましょう。