戦争後遺症として数世代後もある機能不全家庭

この二つで、軍隊と家庭の内部力学を描いた。
国家と家族を対比として検討すれば、奇妙なほど一致している。フラクタルである。
外側に向けての態度、内部での暴力、圧制、服従の強制、内部者の不幸、そして不幸の世代間の連鎖。

さらに、この二つは独立ではなく、関連している。戦争の後遺症は家族内部に温存され、治療されていない。

戦争で傷ついた父親が帰還して後、心を閉ざし、恐怖におびえ、暴力をふるい、酒浸りになり、家庭は機能不全となり、共依存が発生し、子供は発育に損傷を受ける。子供は成長して後、内面の未成熟に悩み、精神的不調をきたし、DVに至り、支配と復讐の人間関係しか持ちえず、さらに次の世代に不幸を押し付ける。

国家の歪みは家の歪みになり、個人の内面の歪みになった。その一連の連鎖をケアすることは現状ではできていない。孤発例として個別に対処しているだけである。

このようなパースペクティブ(長期の見取り図)で見ると、ペリーの来航以来の不幸の連鎖であると語る人もいる。しかしそれでは、どうすればよいのだろう。いまも後遺症の後遺症の後遺症が再生産されている。

本人は免責されないが、環境も悪かったのである。

個人、家、会社、国家と、相似形である。

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