温存的精神療法の倫理と日本国憲法

温存的精神療法の倫理という文章を書いた。
考え直してみると、これは憲法により国家権力を縛っている様子と似ている。
私の文章は、権力を持っている側が、脆弱な人を傷つけないようにと自省を求めている。
しかし国家の場合、自省は困難であることが歴史的に証明されている。
そこで、自省に相当するものとして憲法を作り、それに従うことを求め、裁判所や国会や選挙で、状況を確認し続けている。

また、脆弱な人を、能動的攻撃的に守護となければならないと書いた。
これは憲法前文と9条にある、平和主義の言いかえとなっている。
平和は能動的に攻撃的に常時、守らなければならない。
諸国民と経済的関係を密にし、人間交流を深化させ、歴史を共有しなければならない。

こうしてみると、憲法の日本語が、伝統的日本語を拒絶した新文体であることが改めて理解できる。過去を断絶することが必要だった。あの日本語文体を支持する。国家を縛る決意がみなぎっている。

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