アルコール依存症の父、母、子

アルコール依存症の父は酔って妻を殴り、家を破壊し、子どもを虐待した。子どもは暴力を目撃させられ、苦しむ母を支え、家族が壊れないようにずっといい子として育つしかなかったのだ。この3者の関係性は、いわばアルコール依存症の家族のデフォルトである。親としての役割を放棄し、大きな問題児として君臨する父と傍らで嘆きながら子どもにグチをいう母、そんな母の不幸を救えなかった自分はこの世に存在してはいけないという自責感で押しつぶされそうな子ども。

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