2029年に完成

品川駅西口駅前の巨大ビルが5月31日に着工
 京急電鉄は2025年5月27日、品川駅周辺を開発する「京急品川開発プロジェクト」を本格始動し、今月31日に「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」を着工すると発表しました。

計画地は品川駅西口駅前で、かつて複合商業施設「品川グース」があった敷地です。ここにオフィスや商業、ホテル、MICE(カンファレンス、多目的ホール)などが入る複合施設を建設するとしています。

 品川駅は羽田空港に近く、将来的にはリニア中央新幹線の起点となるなど、日本を代表する玄関口としての役割を担うことが見込まれています。京急電鉄は品川エリアの将来像を「こころと世界を動かすつながりの湊」と定めています。

「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」には、トヨタ自動車も参画しており、建物内のオフィスの一部を取得し、新たな東京本社とする予定。ソフトウェアやAIといった知能化などに関わる開発拠点として、オープンかつフラットなコミュニケーションを可能とするレイアウトを整備するとしています。

 施設の規模は、地上29階地下4階建て延べ31万1802平方メートル、高152m。2029年に竣工する予定です。

普通、高輪プリンスの一帯と言ったほうがわかりやすい。
しかし高輪と言う地番は、高輪ゲートウェイのこともあって使いにくいのか、品川駅西口地区と表記している。昔から、品川駅高輪口なんだけどな。

計画は20年前からあって、泉岳寺当たりの開発がまず先で、次に北品川あたりを含めた再開発、そして本丸が、「プリンス+京急+トヨタ」の開発で、モデルは東京ミッドタウンだ。リニアモーターカー、新幹線、羽田空港と品川は便利。名古屋と品川が直結だから、トヨタのための計画みたいなものだ。品川駅港南口に中日新聞の東京本社があったが、現在は豊田通商の品川フロントビルになっている。

品川駅周辺はトヨタ・名古屋関係が強い、そして三菱銀行が強い、そんな地域だ。みずほの店舗はあったけれども撤退。三井住友は相談窓口を置いているだけで、銀行業務を置いてはいない。赤い銀行と郵貯しか使えない。信金はあるけれど。

周辺住民に対しての説明会が何度も実施されていて、一般住民の目に見える反対運動としては、共産党関係の「お年寄りに立ち退きを強制するのは生活権を脅かすものだ」などの抵抗もあり、計画は遅れている感じがする。

北品川エリアに住む人の一部は、再開発で騒音がうるさくて住んでいられない、開発で住やすくなった場所が東京にはいくつかあるから、引っ越ししますという人もいる。IT関係の独立の仕事で、在宅でもいいので、どこに住んでもいいらしい。その人は南千住に引っ越すと言っていた。住みやすくなったのだそうだ。

品川駅周辺の空きテナント率は高くなっているのに、既存ビルの増築ラッシュである。いつの間にか、あちこちのビルが、上に伸びている。借りる人がいるのだろうか。

賃料が高くなりすぎて、他の地域への引っ越しをしたり、在宅勤務を増やして、オフィス面積を小さくしたり、つまり、地域の活性が萎む方向のことばかり起こる。飲食店も萎んだままだ。賃料が安いからくりがあったりするところはやっていけている。従業員は、品川のあたりは、ミャンマー、ネパールの人が多いのだそうだ。そして最近はバングラディシュが増えている。仲間を連れてくるので自然と同郷の人が集まるようになる。

商業圏は大井町、大森、蒲田と並んでいて、戸越銀座などもあり、住民の生活は充実しているが、品川駅周辺は空洞化が進行していると思う。高輪ゲートウェイ駅開発に注目が集まり、2025年後半から2026年くらいに本格稼働し始めることも、品川地域の空洞化を促進している。

上記記事では京急ビルは2029年竣工と言う。プリンスホテルの一群は、最近は外国人観光客が高額のお金を使ってくれるので、建て替え計画も延期になるのではないだろうか。おんぼろでも高額で宿泊してくれるのだから、やれるところまでやってやろうということになる。東京オリンピックの時に建て替えようかとの話があったけれども、流れた。

夫婦げんかして、家出して、品川のホテルに一泊しようと思って探したけれど、一番安いところで一泊6万円だったから、諦めて、家に帰ったと言っていた。

ソニーの本社があるけれども、テレビもゲーム機も買えない。コクヨの本社があるけれども、ノートもペンも、机も買えない。マイクロソフトの本社はあるけれど、何か変えるわけでもない。キャノンもニコンもあるけれど、フィリップスも豊田通商もあるけれど、結局、アマゾンで買う。品川駅高輪口駅前にあるのはパチンコ屋。

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