長崎県でおきたいじめによる高校生の自殺を追い、遺族の問いに答えない学校と教委を追及してきた共同通信の若い記者。地元紙がいじめの実態を隠し責任の所在についてあいまいな報道を続けてきたことも強く批判していました。報道は評価され、単行本にもなりましたが、その出版をきっかけに、記者は所属する共同通信から地元紙への「名誉棄損」を理由に厳しく糾弾され、記者職から追われ退職することに。 背後にあったのは、問題の地元紙も含めて地方紙に記事を売ることで成り立つ通信社という存在の在り方。 記者の使命は何なのか。不正を追及し、隠された問題を掘り起こし、もっとも傷ついた人々とともにあることではないか。強いものに押しつぶされそうな市民から、最後の砦として託された情報があれば、それを報道することではないのか。当事者となった石川陽一記者をむかえて考えてみたいと思います。 2023年7月26日 収録
2025-6月上旬に朝日新聞でも大きな紙面を当てて記事が出ていた。
