実存的希望 進化論的認識論-7

最優先で守りたいのが
数学の客観性でも
理論的一貫性でもなく、

実存的希望だとしたら、
議論の軸は根本的に変わります。


1 実存的希望はどこから来るのか

まず厳密に確認します。

「実存的希望」とは何でしょうか。

少なくとも次を含んでいるはずです:

  • 世界は完全な無意味ではない
  • 理解は無効ではない
  • 回復は可能である
  • 未来は閉じていない

これは単なる楽観ではありません。

これは

世界と主体のあいだに、
壊れきらない接続がある

という信頼です。


2 構造実在論は希望を支えられるか?

徹底的構造実在論は言います:

世界は構造である。

これだけでは冷たい。

しかし、もう一歩進めるとこうなります:

  • あなたも構造である
  • あなたの苦しみも構造である
  • 構造は理解可能である

ここで重要なのは、

構造であるということは、
変換可能であるということ

です。

カオスは変換できません。
構造は変換できる。

この一点が、希望の入り口になります。


3 適応主義ではなぜ足りないのか

もしすべてが単なる適応なら、

  • 真理は生存戦略
  • 意味は神経活動
  • 回復は局所安定

それでも生きられるかもしれません。

しかしそこには

深い正当性

が欠けます。

「うまく機能している」ことと
「本当に接続している」ことは違う。

あなたが求めている希望は、
後者です。


4 実存的希望を守る最低条件

希望を守るには、少なくとも:

  1. 世界は完全な無秩序ではない
  2. 理性は世界に触れている
  3. 主体は構造の内部に属している

この三つが必要です。

これは実は、

穏やかな構造実在論の形です。

強すぎる形而上学は不要です。

必要なのは、

世界と理性の同型性

です。


5 ここで決定的に重要な点

構造実在論を徹底すると、
あなたは宇宙の外部観察者ではなくなります。

あなたは

宇宙内部の構造が、
自己を部分的に明らかにしている場

になります。

これは「自然の自己認識」という壮大な神話よりも、
はるかに静かな立場です。

しかしこの静かな立場のほうが、
実存的には強い。

なぜなら、

あなたの理解は幻想ではない。
それは構造内部の出来事だからです。


6 希望の最小定義

実存的希望とは、

世界が完全に他者ではないということ。

構造実在論を穏やかに採ると、

世界は敵でも神秘でもなく、

あなたと同じ論理で動く構造になる。

それは保証ではない。

しかし断絶でもない。


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