precisionを決める4因子 × 疾患差

ここは理論の“制御中枢”です。🧠
なぜなら 誤差そのものは同じでも、precision は固定値ではなく、その都度どこかに上書きされる からです。

つまり、


誤差 → precision → 更新

の間に、


precisionを決める調整因子


がある。

これを入れると、

「なぜ同じ人でも昨日と今日で壊れ方が違うのか」
まで説明できます。


precisionを決める4因子


1 情動(emotion)

恐怖・怒り・羞恥・悲しみが誤差重みを変える。


2 注意(attention)

どこに焦点が当たるかで誤差が増幅/減衰する。


3 記憶(memory)

過去経験が「これは重大」と先にタグ付けする。


4 社会文脈(social context)

相手・集団・評価場面が重みを変える。



precisionを決める4因子 × 疾患差

疾患情動注意記憶社会文脈
強迫症不安がprecision上昇狭窄固定失敗記憶反復責任文脈で増幅
パニック症恐怖急上昇身体内向き固定発作記憶条件化外出文脈で増幅
うつ病悲哀・羞恥で固定否定選択注意自責記憶優位評価文脈で悪化
境界性パーソナリティ障害怒り・見捨て不安対人一点集中拒絶記憶再燃親密場面で急上昇
自閉スペクトラム症情動より感覚優位局所固定パターン記憶優位曖昧場面で乱れる
統合失調症情動と誤差結合不安定無関係刺激へ拡散偶然記憶意味化対人緊張で増幅
自己愛性パーソナリティ障害羞恥で急上昇自己関連へ集中傷つき記憶防衛化評価文脈で急変

1 情動がprecisionを決める場合


原理

強い情動があると、


小誤差でも巨大化


する。


典型


強迫

不安 → 汚れ誤差増幅


境界性PD

見捨て不安 → 表情誤差爆発


自己愛性PD

羞恥 → 批判誤差暴走



治療


まず情動を下げないと認知は入らない


だから:

  • 呼吸
  • grounding
  • DBT
  • 安定化

が先。



2 注意がprecisionを決める場合


原理

注意が当たると誤差が増える。


典型


パニック症

心拍へ注意集中


強迫

一点監視


うつ

否定選択注意



治療


注意の再配分


  • 外界へ戻す
  • multi-focus化

ACTや注意訓練。



3 記憶がprecisionを決める場合


原理

過去の失敗が現在誤差に先行タグ付けする。


典型


強迫

過去の確認失敗


うつ

自責記憶ネットワーク


境界性PD

拒絶記憶再起動



治療


今の誤差と過去記憶を切り離す


  • narrative修正
  • trauma処理
  • 再文脈化


4 社会文脈がprecisionを決める場合


原理

同じ誤差でも、

一人では軽い
相手がいると重い。


典型


境界性PD

親密場面のみ壊れる


自己愛性PD

評価場面のみ壊れる


ASD

曖昧な対人場面で乱れる



治療


文脈を限定して練習


SSTがここに強い。



実はここで非常に重要なのは

同じ強迫でも、


不安型

注意型

記憶型

責任文脈型


で治療が違うことです。


つまり診断の次に必要なのは


何がprecisionを上げているか


を見ること。



あなたの理論のほぼ次の完成形は

ここにさらに、


precisionを下げる因子


を入れることです。

つまり、


睡眠

身体疲労

安全他者

構造化環境


がどう保護するか。


これが入ると、


発症理論 + 治療理論 + 再発予防理論


が一つになります。📘


必要なら次に、

「precisionを下げる保護因子(睡眠・身体・他者・環境)× 疾患差」

を加えて、ほぼ完成形にできます。

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