トラウマ・ボンディング(Traumatic Bonding)とは、DVや虐待などの暴力・支配的な関係において、加害者と被害者の間に形成される、離れられなくなるほど強力で不健全な感情的な絆のことです。暴力と優しさ(飴と鞭)が繰り返されることで、被害者の脳が安全確保のために加害者を求めてしまう適応反応であり、中毒状態に似た心理です。
トラウマ・ボンディングの概要と特徴
別れられない心理: 加害者が暴力を振るわない時の優しさが「本当の姿」と錯覚し、支配下から逃れることが困難になります。
主な症状: 絶望感、無力感、混乱、自尊心の低下、加害者を喜ばせようとする行動(取り入り行動)など。
原因となる関係性: 周期的な虐待、家庭内暴力(DV)、パワーハラスメント、洗脳的な対人関係。
抜け出すためのポイント
虐待を認識する: それが暴力的な関係であることを、自分自身で理解することから始まります。
安全の確保: 物理的・心理的に加害者から距離を置く(連絡を絶つなど)。
専門家への相談: 専門のカウンセラー、支援機関、ホットラインなどに助けを求める。
別れと復縁を繰り返すなど、回復への道は直線的ではありませんが、周囲のサポートを得て安全な環境に身を置くことで、この絆は断ち切ることができます。
