こういう感じの個人編集物は、著作権の関係で、最新の録音は採用していないことも多く、ちょっと古いものを並べていることも多い。オペラの場合はそれが丁度よいと感じる。
マリア・カラスなどは有名でない古い音源が出ているし、こっそり録音した音源などが紛れ込んだりもしているのかもしれない。
古い録音を補正する技術もいろいろと進展しているので、その点でも面白い。
人間の声はどうしても変化してしまうので、若いころの古い録音がなおさら貴重に思える。声の質と表現内容が年代とともに変化し、さらにその時々の体調も影響し、録音技術も、また共演する相手にも影響され、指揮者にもより、というわけで、無限のバリエーションがある。
個人編集物は、さすがに良い演奏を集めていて、素晴らしい発見もたくさんある。みんなすごくこだわりがある。どれだけたくさん注意深く聴いたことだろうかと思う。
そして並べ方も、無限の選択がある。
オペラベスト
