ハト派とタカ派

平和主義者・利他主義者のハトの群れの中に
戦争主義者・利己主義者のタカを紛れ込ませたら
ひどいことになる

現実の世の中がどれほど破滅的なのかについては
意見が分かれるだろうが
現在破滅しきってはいないところを見れば
タカばかりが多いわけではなさそうである

ハトにしてもタカにしても
こんなことのたとえに使われるのは
心外なことだろう
実際の動物はそのようなものではない

ゲーム理論では、囚人のジレンマ、ナッシュ均衡、パレート最適などの話が続くのであるが
いまはその話はしなくてよい

簡単な結論としてよく言われるのは
まず最初は相手を信頼する戦略をとる
最初に裏切られたら二回目からは徹底的に不信戦略をとるというものだ
しかしそれはコンピュータ・プログラムの話だ
現実世界ではそこまで機械的な対応も考えにくい
最初の戦略を考えているときに
何となく相手の様子を見て不信戦略がいいなと思うときがある
それが脇を締めるということだ

専守防衛でいいから
相手をいつもレーダーで見張っていなければならない
最悪の想定もしなくてはならない
疑うことが必要だ
儲けなくてもよいから損をしないようにすることだ

相手をよく観察すること
しかし相手は騙そうとして巧妙に接近してくるのだから難しい
たいして理由もないのに自分に近づいてくるなんておかしいと思わなければならない
儲けようとする気持ちが利用される
損をしないという気持ちでいたほうがよい

孤独な高齢者を狙う詐欺師はみんな「よい人」なのだそうだ

現実の人間は100%ハトでも100%タカでもない
むしろ一人の人の心の中にハトもタカも住んでいる
場面によってその出番を考えようということになる

相手がハトだという証拠があったらこちらもハトがよい
しかし相手をよく観察していて
よく分からないうちはタカを想定したほうがよい
半々だと思うなら迷わず不信戦略である

多くの高齢者詐欺事件では「まさか自分が騙されるとは」「あんなにいい人なのに悪い人だったとは」と感想を言うらしい

銀行に預金をしていれば
その残高を見て詐欺の作戦を考えるらしい
世も末であるが
1000年前から末世だと言われて現在に至る

儲けなくていいから
死ぬまで大損をしないで過ごしたいと考えればよいと思う
何度もしつこく宣伝するということはそれだけの経費をかけているのだから
回収を必死で考えているのだ

今日も田舎の公民館で布団の展示即売会が行われている
立派な会社の詐欺師がノルマを抱えて足を運んでいる
テレビコマーシャルとテレビ販売

人間には良心がある
人間の善意を信じたい
性善説
そんな気持ちが心のどこかに少しでもあるようなら
あなたはまだ学習が足りないのだ
騙されても文句は言えない

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