世代交代で明らかになる、若いころの経験の世界モデルへの刻印 アンビバレントが合理的である理由 誤差修正知性

個人の世界モデルは現実世界を生きてみて、出会う「誤差」を最小にするように世界モデルを調整する。

それはそうだと思うが、人間は生まれた時は遺伝的に書き込まれた情報があるだけで、自分を取り巻くその時その場所での様々な世界モデルと、生まれてから後に出会うことになる。

家庭はまず幼少期の大半を決定する。
学齢期になって学校で過ごす時間が長くなる。仲間との交流が増える。
17歳くらいになると本、テレビ、ネットなどからの情報が重要になる。
こうして、20から30歳くらいで、いったんは世界モデルが完成するに至る。

その後は、深刻な「誤差」に出会った時には私有制するが、そうでもなければ、大きな変化は拒むことが多い。
誤差を拒む時には各種の「防衛機制」を用いることが多い。

そうなると、だいたい20―30歳くらいの頃までの世界モデルが持続することになる。

例えば、新型コロナで外出が不自由だった時期に高校生だった人などは後々まで、世界モデルに影響が出るかもしれない。

成育を考えると、個人の世界モデルは単純なものではなく、複数の世界モデルの、複合になっていると思われる。

キメラモデルのような、つぎはぎの形になっている。それが20台で完成して、あとはずっと持ち越す。

若いころに、戦後民主主義、高度経済成長、オイルショック、バブル、バブル崩壊、SAN、新型コロナなど、世界モデル形成に大きく影響する要素があった世代が、その世代の世界モデルの特徴を共有している。

長生きになったとはいうものの、次第に世代交代が進行する。

その時、若いころの経験の刻印が影響する。


いずれにしても、個人の世界モデルが、たとえば一枚の板のような単純な形ではないだろうと思う。

家庭、家系、学校、地域サークル、友人、SNSなどの世界モデルの部分部分を採用してつなぎ合わせたものになっていて、しかも、一つの価値の部分に、最上層には何か目立つものが据えられているが、それが機能しなくなった時のために、控えの価値が複数置かれていて、待機しているような構図が考えられる。
価値の項目がたとえば10個くらいあるとして、それぞれが3層構造くらいになっていて、危機の時のバックアップになっている。合計30個で運用されている。
本当の危機の時にバックアップが発動するだけではなくて、何かのきっかけで、二番目の価値が発動したりするのではないだろうか。それゆえ、複雑になる。変動の幅はあっても、一貫しない。むしろ、バックアップとしては、最上層にある価値と反対側のものを用意しておいた方が、危機管理としては合理的である。そうすれば、「アンビバレント」な状態をよく理解できる。

判断A判断B判断C
第一層尊大
第二層卑下
第三層

第一層に尊大を持っている人は、第二層に卑下をおけば、尊大で適応破綻したときに、うまく対処できるかもしれない。その意味で、この人はアンビバレントな状態であるともいえる。

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