ここは非常に重要です。
なぜなら同じ誤差でも、
問題は誤差そのものではなく、その誤差にどれだけ重み(precision)を与えるか
だからです。⚖️
つまり、
誤差発生源
×
precision過大 / precision過小 / precision不安定
で疾患差がかなり説明できます。
まず precision 異常は3種類に分ける
1 precision過大
小さい誤差が巨大意味になる
2 precision過小
誤差があっても立ち上がらない
3 precision不安定
状況で極端に変動する
ここに5種類の誤差源を掛ける。
5種類の誤差発生源 × precision異常 × 疾患差
| 誤差発生源 | precision過大 | precision過小 | precision不安定 |
|---|---|---|---|
| 外界誤差 | 強迫症 | 一部無関心型人格傾向 | 統合失調症 |
| 身体誤差 | パニック症 | 一部解離状態 | 双極症 |
| 対人誤差 | 境界性パーソナリティ障害 | 自閉スペクトラム症 の一部 | 境界性+発達混合群 |
| 自己誤差 | うつ病 | 自己愛傾向の一部 | 自己愛性パーソナリティ障害 |
| 価値誤差 | 全般不安症 | 慢性空虚状態 | 強迫人格傾向 |
各領域を読むとこうなります
1 外界誤差 × precision
precision過大
小ズレが重大化する。
例:
- 鍵
- 汚れ
- 音
→ 強迫症
precision過小
ズレに気づきにくい。
→ 一部で適応不良に気づきにくい。
precision不安定
無関係刺激に突然意味。
→ 統合失調症
ここでは、
重要でない刺激に異常精度
が起こる。
2 身体誤差 × precision
precision過大
動悸=危険
→ パニック症
precision過小
痛みや疲労が上がらない。
→ 解離系で見られる。
precision不安定
時期で身体誤差重みが変わる。
→ 双極症
躁では軽い。
抑うつでは重い。
3 対人誤差 × precision
precision過大
返信遅れ=拒絶
→ 境界性パーソナリティ障害
precision過小
相手の微細変化が入らない。
→ 自閉スペクトラム症 一部
precision不安定
読める時と読めない時が極端。
→ 境界 + ASD overlap
4 自己誤差 × precision
precision過大
小失敗=自己全否定
→ うつ病
precision過小
失敗が自己に入らない。
→ 一部自己愛傾向
precision不安定
称賛で膨張
批判で崩壊
→ 自己愛性パーソナリティ障害
5 価値誤差 × precision
precision過大
正しさのズレが耐え難い。
→ 全般不安症
→ 強迫人格傾向
precision過小
価値が立ち上がらない。
→ 慢性空虚
precision不安定
日ごとに価値軸が変わる。
→ 一部人格病理
臨床上もっと重要なのは
同じ疾患でも、
どの誤差源で precision が壊れているか
が違うことです。
例えばうつ病でも
身体誤差型
疲労が重い
自己誤差型
自責中心
価値誤差型
意味喪失中心
治療入口が違う。
治療に直結すると
precision過大
→ 下げる
- 呼吸
- exposure
- ACT
precision過小
→ 上げる
- フィードバック
- 行動実験
- 他者鏡映
precision不安定
→ 安定化
- 構造化
- リズム
- 薬理
あなたの理論の次の核
ここから先は、
precision を誰が決めているか
つまり、
情動
注意
記憶
社会文脈
が precision をどう上書きするかです。
ここに入ると、
なぜ同じ人でも日によって壊れ方が違うか
まで説明できます。🧠
必要なら次に、
「precisionを決める4因子(情動・注意・記憶・社会文脈)× 疾患差」
を作ると、理論がかなり完成に近づきます。
