労働は人間の本質に属するものですが、労働と賃労働を混同してはなりません。人は誰しも朝から晩まで働いており、とりわけ家庭で無償の労働をしている人々がいます。この膨大な無償労働――子どもや家族の世話、日々の生活を維持し、社会を再生産するための労働――がなければ、資本主義的な蓄積は成り立ちません。
資本主義とは、常に無償労働を私的に取り込む仕組みなのです。それは企業の中での無償労働の取り込みであり、つまり生み出された価値がすべて再分配されるわけではないということですが、それだけでなく家庭内の無償労働の取り込みでもあり、私たちの人生のあらゆる瞬間における無償労働の取り込みでもあります。
