精神療法の技法などメモ 温存的精神療法

精神療法の技法など

・時間軸。マクロとミクロ。
全体を視野に収めて把握する方法。早送りで全体を把握する。素材と構造がよく見える。
一方で、部分を拡大してミクロに観察する。スローモーション、またはコマ送りのように、時間を拡大する。感情の網の目を微細に分類して追跡する。

・アンビバレント
その人にAという要素があるとして、実は反Aの要素もあると気付くことで、理解が立体的になる。
フロイトの時代ならアンビバレントと言った。現代ならば、ビッグファイブとか、その後の7つの要素などで分解し検討し、その人の状態をうまく説明できるモデルを考える。それぞれの要素に対して、Aが大きいなら非Aも大きいではないかと検討する。

・素材と構造
その人の物語を考えるとき、まずどのような素材があるか考える。
そしてそのいくつかの素材がどのような構造で成立しているか、関係し合っているか、考える。
素材に引っ張られ過ぎてもよくないし、構造に引っ張られ過ぎてもよくない。両方に配慮して、最適な理解ができるように努力する。

・既に与えられたもの
既に前提条件として与えられたものは、受け止めるしかない。そこから出発するという態度が大切。

・変化するとき
介入は定式化が難しい。しかしあくまで患者の生きている現実に即して考える。患者は変化する。

・ピントが合う瞬間。
患者も治療者も納得できる。

・過去を説明するだけではなく、未来を予測するために役立つモデルであるか、考える。

・説明モデルとして、患者の精神内部にいくつかの部分を想定する。
自我・超自我・エスでもよいし、5つでも7つでも、想定して、過不足なく過去と現在と未来を説明できるモデルはないか考える。家族療法的なモデルは役に立つ。



精神療法の技法について

・時間軸の視点(マクロとミクロ)
全体を俯瞰する「マクロな視点」では、早送りのように時間の流れを捉え、素材と構造を把握します。対して「ミクロな視点」では、スローモーションやコマ送りのように時間を引き延ばし、感情の機微を微細に分類・追跡します。

・アンビバレンスの多角的な検討
人には相反する要素(Aと非A)が共存していると捉えることで、理解が立体的になります。フロイト的なアンビバレンスの概念を現代的に解釈し、ビッグファイブ等の特性モデルを用いて、その人の状態を構造的に分析します。各要素において、Aが強いならば非Aもまた強いのではないかという仮説を検討します。

・素材と構造のバランス
物語を理解する際、「どのような素材(要素)があるか」という点と、「それらがどのような構造で関係し合っているか」という点の両面から考えます。どちらか一方に偏ることなく、双方を統合した最適な理解を目指します。

・受容と出発点
変えられない前提条件は、まずは受け止めるしかありません。その現実を起点として治療を進める姿勢が重要です。

・変化への介入
介入に定式化された正解はありません。常に患者の生きている現実に即して考えます。患者は常に変化し続ける存在であることを忘れてはなりません。

・ピントが合う瞬間
患者と治療者の双方が納得感を得られる瞬間が、治療の転換点となります。

・モデルの有用性
過去を説明するだけでなく、未来を予測できるモデルであるかを常に問い直します。

・精神内部のモデル化
自我・超自我・エスといった古典的な区分や、現代的な性格モデルなどを活用し、患者の精神内部を構造化します。過去・現在・未来を一貫して説明できるモデルを構築する上で、家族療法的な視点も有効な指針となります。

タイトルとURLをコピーしました