| 1 | 全人(Whole‑Person)アプローチ | (Whole‑Person Approach) | 症状や診断コードだけでクライアントを扱うのではなく、感情・価値観・人生歴・社会的文脈すべてを包括的に捉える。 |
| 2 | 無条件の積極的関心(Unconditional Positive Regard) | (Unconditional Positive Regard) | クライアントの行動や感情を評価せずに受容し、医学的に“異常”と見なすレッテル貼りを防止。 |
| 3 | 共感的理解(Empathic Understanding) | (Empathic Understanding) | セラピストがクライアントの内部枠組み(Internal Frame of Reference)に入り込み、言語化できない体験を言語的に顕在化させることで、診断的ラベリングに代わる意味付けを提供。 |
| 4 | 一致(Congruence) | (Congruence) | セラピスト自身が感情・思考を透明に表出することで、医学的に“冷徹”な専門家像を覆い、真摯な人間関係を構築。 |
| 5 | 非指示的態度(Nondirectiveness) | (Nondirectiveness) | 治療計画を医師が決めるのではなく、クライアントが自ら課題と解決策を見出すプロセスを尊重。診断→治療という線形構造を解体。 |
| 6 | 自己決定(Self‑Determination)/自己実現(Actualizing Tendency) | (Self‑Determination, Actualizing Tendency) | クライアントが自らの内的欲求と価値に基づき行動できるよう支援し、医療モデルが前提とする「外部からの指示で症状を抑える」枠組みを放棄。 |
| 7 | 治療関係=治療的条件(Therapeutic Conditions) | (Therapeutic Conditions) | 一致・無条件の積極的関心・共感的理解という3つの条件が満たされた関係自体が治癒因子になると位置付け、薬物・手術といった「治療手段」への依存を削減。 |
| 8 | クライアント主導の評価(Client‑Reported Outcomes) | (Client‑Reported Outcomes) | 成果をクライアントが自ら評価し、診断基準や尺度だけで測らない多元的評価体系を導入。 |
| 9 | 診断の不要性(Diagnosis Unnecessary) | (Diagnosis Unnecessary) | ロジャーズは「診断はほとんど無意味」とし、症候群ごとの手順書(マニュアル)に頼らないプロセス重視の治療へ転換。 |
| 10 | エンパワーメント(Empowerment) | (Empowerment) | クライアントが自らの資源と選択権に気付くよう促し、医療モデルが持つ患者=受動的対象という構造を崩す。 |
| 11 | 経験の象徴化(Symbolization of Experiencing) | (Symbolization) | 体験そのものを言語・概念へ変換させ、医学的に“症状=異常”と見る視点を意味づくりのプロセスへと転換。 |
| 12 | 関係性の重視(Relationship‑Focused) | (Relationship‑Focused) | 病名やレセプトではなく**“こころの関係”**を中心に据え、信頼と安全の気候が治癒を導くとする。 |
| 13 | 手順化(Manualization)の拒否 | (Rejection of Manualization) | 医療モデルが標準化された手順書に依拠するのに対し、個別的・場面的な臨床判断を重視し、クライアントの独自性を尊重。 |
| 14 | 臨床的プロセスの研究(Process Research) | (Process Research) | アウトカムだけでなく**治療過程(プロセス)を精査し、“どのように変容が起こるか”**を理論化。医療モデルが“何が効くか”に偏りがちである点を補完。 |
| 15 | 社会・文化的文脈の検討(Sociocultural Context) | (Sociocultural Context) | 病名や診断が文化的に構築されたことを認識し、人種・ジェンダー・階層・性的指向を考慮した個別支援を提供。 |