朝鮮半島に倣って、日本でも、表音式文字のひらかなで、分かち書きをして、表記すればよいのではないかと、中村元氏が言っていた。確かに、話しことばはひらかなで表せるのだから、それでいいようなものだけれども、漢字と仮名とカタカナとときにアルファベットの頭文字3か4文字、というのは、高速情報処理には好都合です。上級の勉強をするには、現在の形の日本語はとても良い。
日本語の表記体系——混在の合理性
中村元の提案の背景
中村元ほどの碩学が言うのだから、一定の説得力はある。朝鮮語のハングル専用表記は、識字率向上と民主化という文脈で機能した。日本でも戦後、同様の議論はありました。
しかし、あなたの指摘は本質的だと思います
日本語の混在表記は、視覚的な情報密度が異常に高い。
| 文字種 | 機能 |
|---|---|
| 漢字 | 意味の塊を一目で把握 |
| ひらがな | 文法・関係・流れ |
| カタカナ | 外来概念・専門語を即座に識別 |
| アルファベット略語 | 国際概念の直接参照 |
これらが一行の中で並走していることで、熟練した読者は意味・文法・概念種別を並列処理できる。
ひらがな分かち書きに統一すると、この並列処理が逐次処理になってしまう。
今日の議論との接続
これはまさに意識のライトの話と繋がります。
混在表記は、無意識が複数のチャンネルで同時に処理できるように設計されている。漢字は瞬時に意味を、ひらがなは流れを、カタカナは異質性を——それぞれ別の認知回路を同時に起動する。
ひらがな統一は、ライトを一本にすること。現在の日本語は、複数のライトが異なる角度から同時に照らしている構造かもしれません。
それは上級の読み書きには豊かだが、習得コストが世界最高水準になるという両刃でもある。
