温存的精神療法に摂取する事項 ゲシュタルト-13

前提からの自由。療法士が「この患者はこういう人だ」「この状況はこういう意味だ」という固定した解釈枠を持ち込むとき、実際に目の前で起きていることを見る能力が損なわれる。創造的無関心は、こうした事前の判断・期待・理論的カテゴリーから距離を置くことで、患者の体験をそのままに知覚する能力を指す。

逆説的変化理論との接続。創造的無関心は逆説的変化理論と深く結びついている。「患者が変化すべき」という事前のコミットメントを持たないこと、つまり変化に対しても現状維持に対しても中立であることが、皮肉にも変化を可能にする条件となる。

現象学的態度の基盤。文書が述べる現象学的方法、つまり「初期の知覚から、実際に体験されているものを、期待されているものや論理的に導き出されるものから分離する」という態度は、創造的無関心の実践である。
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この部分は温存的精神療法の参考になる。
・固定した事前の解釈枠を捨てる。
・変化しない自由もあると認めることが、変化を可能にすることがある。
・期待や論理は括弧に入れて知覚や体験そのものを見る(エポケー)。
・自己調整を尊重する。外部の「べき論」に囚われない。
・固定した自己の立場から離れ、対立する他者の視点を体験する。
・マインドフルネスで言う、判断しない注意(non-judgmental awareness)。体験に対して事前のカテゴリーを押しつけることなく、あるがままに受け取る。
・しかし、固定した前提から完全に自由になることは、原理的に不可能である。しかし、複数の視点を考えることは有益である。
・Creative indifferenceは訳語として、「創造的無心」がよい。
・カテゴリーを括弧に入れ、体験がそれ自身を語るのを聴く。それが創造的無心。

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