あとがき IFS+OCD-13

あとがき

この本を書き終えた今、私の心にあるのは「感謝」という一つの言葉に尽きます。

本書の構想から完成まで、約10年近くの月日が流れました。その間、私は数えきれないほどのクライエントと出会い、彼らの内なる世界を覗かせてもらいました。OCDに苦しむ人々は、「自分の心は敵だ」「この恐ろしい思考を持つ自分は異常だ」と、深い恥と孤独を抱えていました。しかし、IFSのレンズを通して彼らの内側を覗いたとき、そこにあったのは「敵」ではなく、「懸命に守ろうとしているパーツたち」と「長年見捨てられてきたエグザイルたち」の姿でした。

あの12月の朝、普段は陽気な小学3年生の娘が、不合理な恐怖に襲われて目を覚ました日から、私の旅は始まりました。当時、私は結婚・家族セラピストとして15年の経験がありましたが、自分の子どもをOCDの苦しみから救うことができませんでした。専門家としての無力感——それは私にとって最も深いエグザイルの一つになりました。

娘が集中ERPプログラムで劇的な回復を遂げたとき、私はエビデンスに基づく治療の力を目の当たりにしました。同時に、「それでもなお、助けられない人々がいる」という現実も見ていました。ERPに反応しない人々、途中で脱落する人々、回復したけれど「自分が誰だかわからない」と感じる人々。

IFSとの出会いは、その「隙間」を埋めるものでした。IFSはERPを否定しませんでした。むしろ、ERPの強力なエンジンをより良く操縦するための「ハンドル」と、より深い変容をもたらすための「燃料」を提供してくれました。

本書で提示した「セルフ主導のERP」は、まだ発展途上のモデルです。ランダム化比較試験はまだありません。より多くの臨床家による実践と検証が必要です。しかし、私のクリニックを訪れた数多くのクライエント——従来の治療で「治療抵抗性」のレッテルを貼られていた人々——が示した変化は、決して無視できるものではありません。

彼らは「治った」と報告するだけでなく、「自分自身と新しい関係を築いた」と語りました。症状が減っただけでなく、「自分の内側に安心できる場所を見つけた」と。その言葉を聞くたびに、私は「これが私がセラピストになった理由だ」と感じました。

この本が、OCDに苦しむ人々と向き合うセラピストにとって、一つの新しい選択肢——「敵と戦う」ではなく「内なるコミュニティと対話する」という選択肢——を提供できれば幸いです。また、IFSに興味を持つセラピストにとって、OCDという複雑な状態をパーツの視点から理解する手がかりとなれば、これに勝る喜びはありません。

最後に、この本の執筆を支えてくれたすべての人々へ。

まず、私の娘——あなたの勇気と回復が、この旅の始まりでした。今、あなたが自分の人生を力強く歩んでいる姿を見るたびに、私は希望を新たにします。

ジェフ・シマンスキー博士とマーサ・スウィージー博士——序文だけでなく、長年にわたる指導と励ましをありがとうございます。あなたたちとの対話がなければ、この本は生まれませんでした。

そして何よりも、私のクリニックを訪れてくれたすべてのクライエントの皆さん——あなたたちは私の最高の先生です。あなたたちの内なるシステムに触れさせてもらい、その変容の瞬間を目撃できたことは、私にとってかけがえのない宝物です。

この本を手に取るあなたへ——もしあなたがセラピストなら、どうか自分自身のパーツにも優しくしてください。「完璧な治療をしなければ」というプロテクターの声を聴きながらも、セルフの思いやりを忘れないで。もしあなたがOCDに苦しむご本人、あるいはそのご家族なら——あなたは決して一人ではありません。あなたの内側には、もうすでにセルフがいます。その存在に気づくことから、すべてが始まります。

OCDは、決して「簡単に治る」病気ではありません。しかし、「根本から癒やされる」可能性を、私はこの目で何度も見てきました。

あなたの旅が、穏やかで、そして豊かなものでありますように。

メリッサ・モーズ
カリフォルニア州カラバサスにて
2025年7月

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