ご提示いただいた強迫症(OCD)の推奨治療薬に関する表を日本語に翻訳・整理しました。
表2. 強迫症(OCD)の推奨治療薬
| 治療薬(一般名) | 初期投与量 (mg/日) | 目標投与量 (mg/日) | 主な副作用 |
|---|---|---|---|
| 選択的セロトニン再取り込み阻害薬 (SSRI) | 不安、性欲減退、性機能障害、下痢、鎮静(眠気)、頭痛、不眠、めまい、吐き気 | ||
| フルオキセチン (プロザック*) | 20 | 80 | 上記SSRIの共通副作用 |
| フルボキサミン (ルボックス/デプロメール) | 50 | 300 | 上記SSRIの共通副作用 |
| セトラリン (ジェイゾロフト) | 50 | 200 | 上記SSRIの共通副作用 |
| パロキセチン (パキシル) | 20 | 60 | 上記SSRIの共通副作用 |
| シタロプラム (セレクサ*) | 20 | 60 | 上記SSRIの共通副作用 |
| エスシタロプラム (レクサプロ) | 10 | 不明 | 上記SSRIの共通副作用 |
| クロミプラミン (アナフラニール:三環系抗うつ薬) | 25–50 | 250 | めまい、鎮静、口渇、体重増加、性機能障害 |
| ベンラファキシン (イフェクサー) | 75 | 375 | 調節障害(目のピント)、霧視(かすみ目)、頭痛、性機能障害、感覚異常(しびれ等)、吐き気、体重減少、離脱症候群(めまい、吐き気、脱力感) |
注記:
- OCDは強迫症(強迫性障害)を指します。
- エスシタロプラムを除くすべてのSSRIについては、OCD患者を対象とした正式な研究が行われています。
- 副作用の現れ方は薬剤によって異なる場合があります。ある薬剤が無効であったり、耐えがたい副作用が生じたりした場合は、同系統(SSRI)内の別の薬剤への切り替えを検討すべきです。
- (*印は日本国内で未承認、または別名で流通している薬剤です)
補足説明
この表にある「目標投与量」は、一般的なうつ病の治療に比べて高用量に設定されているのがOCD治療の特徴です。先ほど議論した「脳の回路(CSTC回路)」を十分に調整するためには、これら高用量の薬物療法と、精神療法(曝露反応妨害法)を組み合わせることが、現在の国際的な標準治療とされています。
これに、ドパミン遮断薬を加えて使うことも多い。リスペリドン、オランザピン、クエチアピン。
また、クロナゼパムが推奨されている。
