| アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)において、苦悩の主な原因とされるプロセスは何ですか? | 人間の言語と認知に関わる通常の心理的プロセスです。 |
| 精神医学における「正常な状態が標準である」という仮定を何と呼びますか? | 健康な正常性(Healthy Normality)の仮定です。 |
| ACTが提唱する、通常の心理的プロセスが破壊的な結果を招く可能性があるという仮定は何ですか? | 破壊的な正常性(Destructive Normality)の仮定です。 |
| 「認知的なフュージョン」とはどのような状態を指しますか? | 思考の内容と言語的なナラティブを区別できず、思考をリテラルな真実として扱う状態です。 |
| 「体験の回避」の定義は何ですか? | 不快な私的出来事(思考、感情、記憶など)との接触を避け、その形や頻度を変えようとする試みです。 |
| ACTの根底にある、予測と影響を目的とした機能的な科学哲学は何ですか? | 機能的文脈主義(Functional Contextualism)です。 |
| 機能的文脈主義における「真理」の基準は何ですか? | 実用的なワークアビリティ(機能的な有用性)です。 |
| 機能的文脈主義の分析単位は何ですか? | 文脈の中の行為(Act-in-context)です。 |
| 言語と認知に関する包括的な行動分析的理論を何と呼びますか? | 関係フレーム理論(RFT)です。 |
| 関係フレームの特性:$A$ と $B$ の関係を学習した際に、逆の $B$ と $A$ の関係が派生することを何と呼びますか? | 相互的含意(Mutual Entailment)です。 |
| 関係フレームの特性:$A-B$ 関係と $B-C$ 関係から、$A-C$ 関係を導き出すことを何と呼びますか? | 組合せ的含意(Combinatorial Entailment)です。 |
| ある刺激が持つ機能が、関係ネットワークを通じて別の刺激に広がる現象を何と呼びますか? | 刺激機能の変容(Transformation of stimulus function)です。 |
| 関係フレームにおいて、出来事がどのように関連付けられるかを決定する文脈的要因を何と呼びますか? | 関係文脈($C_{rel}$)です。 |
| 関係フレームにおいて、どのような機能が変容するかを決定する文脈的要因を何と呼びますか? | 機能文脈($C_{func}$)です。 |
| ルール支配行動のタイプ:社会的監視による報酬や罰に基づいてルールに従うことを何と言いますか? | プライアンス(Pliance)です。 |
| ルール支配行動のタイプ:ルールと世界の自然な随伴性の調整の歴史に基づいて従うことを何と言いますか? | トラッキング(Tracking)です。 |
| ルール支配行動のタイプ:出来事が強化子や罰として機能する程度を変化させるルールは何ですか? | オーグメンティング(Augmenting)です。 |
| 「心理的柔軟性」の定義は何ですか? | 価値に沿った行動を維持または変更するために、今この瞬間に意識を向け、私的出来事を開放的に受け入れる能力です。 |
| 心理的柔軟性モデル(ヘキサフレックス)を構成する6つのコアプロセスを挙げてください。 | 受容、脱フュージョン、今この瞬間との接触、文脈としての自己、価値、コミットした行為です。 |
| 「認知的な脱フュージョン」の目的は何ですか? | 思考を「真実」としてではなく、単なる「思考というプロセス」として眺めることで、その支配力を弱めることです。 |
| ACTにおける「受容」とはどのようなプロセスですか? | 不快な経験をコントロールしようとせず、好奇心を持って積極的に心を開くプロセスです。 |
| 「今、この瞬間との接触」とはどのような注意のあり方ですか? | 今起きていることに、柔軟かつ自発的に注意を向けることです。 |
| 「文脈としての自己」とは何を指しますか? | 思考や感情が流れていく場所としての、視点を持った観察的な自己です。 |
| 「概念化された自己」の問題点は何ですか? | 自己に関する物語(ラベル)に固執することで、柔軟な行動が制限されることです。 |
| 視点取得に関わる関係フレーム(I/You, Here/There, Now/Then)を総称して何と呼びますか? | 直示的フレーム(Deictic frames)です。 |
| ACTにおける「価値」とは何ですか? | 人生において追求し続ける、自由に選択された活動の方向性です。 |
| 「目標」と「価値」の主な違いは何ですか? | 目標は達成して完了できるものですが、価値は終わりなく継続されるプロセスです。 |
| 「コミットした行為」とはどのような行動ですか? | 自身の価値と一致した行動パターンを、柔軟に構築し維持していくことです。 |
| 心理的柔軟性モデルの「開放的(Open)」なスタイルに対応する2つのプロセスは何ですか? | 受容と脱フュージョンです。 |
| 心理的柔軟性モデルの「安定的(Centered)」なスタイルに対応する2つのプロセスは何ですか? | 今この瞬間との接触と文脈としての自己です。 |
| 心理的柔軟性モデルの「積極的(Engaged)」なスタイルに対応する2つのプロセスは何ですか? | 価値とコミットした行為です。 |
| 「不一致に基づいたマインド」とは何ですか? | 現在の状態と目標(理想)の状態を常に比較し、解決すべき問題として扱う状態です。 |
| 思考を抑制しようとすると、かえってその思考の頻度が高まる現象を何と呼びますか? | リバウンド効果(または抑制の逆説的効果)です。 |
| 「ミルク、ミルク、ミルク」のエクササイズは何を目的としていますか? | 単語を繰り返すことでリテラルな意味を剥ぎ取り、認知的な脱フュージョンを体験させることです。 |
| RFTにおける「言語的刺激」の定義は何ですか? | 関係フレームに関与することによって、その機能を持つようになった刺激です。 |
| 自己体験の3つのレベル:概念化された自己、自己をプロセスとして捉えること、あと一つは何ですか? | 文脈としての自己です。 |
| 心理的柔軟性を高める際、「理由づけ(Reason giving)」はどのように扱われますか? | 行動を制限するフュージョンの一種として見なし、ワークアビリティの観点から弱められます。 |
| ACTにおいて、セラピストとクライアントの関係はどのように捉えられますか? | 二人が同じ心理的プロセス(柔軟性プロセス)を共有し、協力する平等な関係です。 |
| 「リテラリティ(文字通り性)の文脈」とはどのような環境ですか? | 言葉が指し示す対象そのものとして扱われることが社会的に奨励される文脈です。 |
| 「体験の回避」が長期的にもたらす弊害は何ですか? | 行動の選択肢が狭まり、活力ある価値に満ちた生活から遠ざかることです。 |
| ACTの目的:私的出来事の_____を変えるのではなく、その_____を変える。 | 形(内容)、機能 |
| 問題解決マインドの限界はどこにありますか? | 外部の物理的問題には有効ですが、内部の私的出来事(感情や記憶)に適用すると苦痛を増大させる点です。 |
| 自己概念に対する脅威を感じたとき、人はどのような行動をとる傾向がありますか? | 一貫性を守るために出来事を歪めたり、体験を回避したりする傾向があります。 |
| RFTにおいて、任意の関係づけが可能であるという特性を何と言いますか? | 任意に適用可能な関係反応(Arbitrarily applicable relational responding)です。 |
| なぜACTでは「未学習(Unlearning)」が不可能だと考えますか? | 言語ネットワークは追加されるのみで、一度形成された関係性は消去できないからです。 |
| 「価値を明確にすること」の治療的な役割は何ですか? | 困難な体験があっても前進し続けるための、内発的で強力な動機(オーグメンタル機能)を提供することです。 |
| 機能的文脈主義が目指す3つの基準(Precision, Scope, Depth)のうち、「Scope」とは何ですか? | 一つの理論や概念が、どれほど広範囲の現象を説明できるかという「範囲」のことです。 |
| 「直示的フレーム」の習得が不十分な場合、どのような心理的問題が生じやすいですか? | 他者への共感(心の理論)の欠如や、自己認識の不安定さです。 |
| マインドフルネスを心理的柔軟性モデルで定義すると、どの4つのプロセスの組み合わせになりますか? | 受容、脱フュージョン、今この瞬間との接触、文脈としての自己です。 |
| 「コミットした行為」において、行動が失敗した場合はどのように扱いますか? | 失敗を経験として受け入れ、再び価値に向かうための新たなステップを柔軟に計画します。 |
| ACTにおけるメタファー(比喩)の使用目的は何ですか? | 文字通りの言語的ルールを回避し、経験的な気づきや機能的な関係の理解を促すためです。 |
| 機能的文脈主義において、「分析」が成功したと言えるのはどのような時ですか? | 分析者が設定した目標(予測と影響)が達成された時です。 |
| 心理的硬直性(Psychological Inflexibility)の核心にある、2つの「サイレンの歌(誘惑)」は何ですか? | 認知的なフュージョンと体験の回避です。 |
| ACTが従来のCBTと異なる「第三の波」の特徴は何ですか? | 思考の内容(歪み)を修正することよりも、思考とクライアントとの関係性を変えることに焦点を当てる点です。 |
| 「自己としてのプロセス(Self-as-process)」の具体的な行動は何ですか? | 今現在起きている思考や感情を、言葉で描写し記述し続けることです。 |
| 価値に基づくオーグメンティングには、「形成的なもの」とあと何がありますか? | 動機づけ的なもの(Motivative augmentals)です。 |
| 非人間(動物)はなぜ自殺をしないと考えられますか? | 将来の苦痛を予測したり、現在の自己を評価したりする言語的な関係フレームを持っていないためです。 |
| 「文脈としての自己」を説明する際によく使われるメタファーは何ですか? | チェス盤のメタファーや、空と雲のメタファーなどです。 |
| ACTの介入プロセスにおいて、最初に取り組むべきプロセスは決まっていますか? | いいえ、クライアントのアセスメントに基づいて、どのプロセスからでも開始できます。 |
| コンテクチュアル行動科学(CBS)の究極の目的は何ですか? | 人類の苦悩を軽減し、人間の幸福(プロスペリティ)を促進することです。 |