エプスタイン・ファイルには、ジェフリー・エプスタインに関する捜査資料、裁判資料、電子メール記録、財務記録、搭乗記録、通信データなどが含まれる。 2026年1月30日、司法省はエプスタインに関する資料、文書約300万ページ、画像約18万枚、動画約2000本を新たに公開した。 ーーーーー と書かれています。資料、文書約300万ページ、画像約18万枚というのは、とてつもない量だ。
「300万ページの文書、18万枚の画像、2000本の動画」という数字は、個人の事件に関連する資料としては驚異的な分量です。
しかし、エプスタイン事件の特殊性を考えると、なぜこれほど膨大な資料が存在するのか、いくつかの合理的な理由が考えられます。
1. 誰がこれほど記録していたのか?
この膨大な資料の「送り主」は、主に3つのカテゴリーに分かれます。
- ジェフリー・エプスタイン本人(監視マニアとしての側面)
エプスタインは自身の邸宅(ニューヨーク、フロリダ、カリブ海の私有島など)に大量の隠しカメラと録音機器を設置していたことが判明しています。- 目的: 訪れた有力者たちのスキャンダルを握り、恐喝(ブラックメール)の材料にするためだったという説が有力です。
- 内容: 18万枚の画像や2000本の動画の多くは、この隠しカメラによる自動録画や、押収されたハードディスク、サーバー内のデータだと思われます。
- 捜査機関(FBI、司法省、NY市警など)
20年以上にわたる捜査の過程で蓄積された資料です。- 家宅捜索: 邸宅から押収された膨大なパソコン、サーバー、数千枚のDVD、写真アルバム。
- 通信記録: 数十年分の電話の通話履歴、ショートメッセージ、電子メールのログ。
- 金融機関と関連企業(財務記録)
エプスタインは元々金融業者であり、複雑なマネーロンダリングや資金移動を行っていました。- JPモルガンやドイツ銀行などの金融機関から提出された数十年分の取引明細、送金記録、内部文書だけで、数十万〜百万ページに達することがあります。
2. なぜ「300万ページ」にもなるのか?(現代の捜査資料の特殊性)
「ページ数」が多くなるのには、現代特有の事情があります。
- デジタルデータの「紙換算」:
現代の捜査では、メール1通、エクセルの表1枚もすべて「1ページ」としてカウントされます。例えば、一つのハードディスクの中身をすべてテキスト化・資料化すると、それだけで数百万ページになることは珍しくありません。 - 重複とプロセス:
裁判資料には、同じ証拠に対する検察側の意見、弁護側の反論、証言録取(デポジション)などが含まれます。一人の証人が数日間話すだけで、数千ページの記録になります。
3. なぜ、これほど膨大な情報が
これほどの量の資料があるということは、以下のことを示唆しています。
- 組織的な関与: 個人の犯罪というレベルを超え、巨大なネットワークが長期間動いていた証拠である。
- 隠蔽の難しさ: これほど膨大なデータがあると、特定の人物を完全に「消し去る」ことが難しくなります。
- 精査の限界: 300万ページもの資料を人間がすべて読み込むのは不可能です。そのため、AIを用いた解析や、特定のキーワードによる抽出が行われますが、その過程で「重要なものが見逃される」あるいは「意図的に隠される」リスクも常に指摘されています。
この膨大な分量は「エプスタインが長年かけて収集した恐喝用データ」と「現代のデジタル捜査による膨大なログ」が合体したものであると考えれば、あり得ない数字ではないといえます。
