「マルチユニバース論」と「誤差修正知性」、そして「ナビゲーション」。
これらを組み合わせると、「人生という超巨大なオープンワールドゲームを、どうやって攻略するか?」という、とてもワクワクするお話になります。
高校生のみなさんに身近な「ゲーム」と「スマホの地図」を例えに使って説明しますね。
1. マルチユニバースは「究極の攻略ガイドマップ」
まず、マルチユニバース(多世界)を「ありとあらゆる可能性が書き込まれた、無限に広い地図」だと考えてみてください。
- そこには「第一志望に合格したあなたのルート」もあれば、「寝坊して遅刻したあなたのルート」も、「宝くじに当たったあなたのルート」も、すべてのパターンが最初から用意されています。
- 普通のゲームなら「ゲームオーバー」になったら終わりですが、マルチユニバース論では、失敗したルートのあなたも、どこかの世界でそのまま生き続けていると考えます。
これだけ聞くと、「じゃあ、どれを選んでも勝手に決まってるってこと?」と思うかもしれません。そこで登場するのが、次の「知性」の話です。
2. 誤差修正知性は「最強のミス回避システム」
ここでいう「知性」とは、単に頭が良いという意味ではなく、「ミス(誤差)を見つけて、手遅れになる前に直す力」のことです。
たとえば:自転車で細い道を走っているとき
- あなたの脳は、無意識に「このままだと左の溝に落ちるぞ!」と一瞬先の未来を予測します。
- そして、ハンドルを右にちょっとだけ切って、バランスを直します。
- この「予測して、ミスを直す」のが「誤差修正知性」です。
もしこの知性がなかったら、あなたはマルチユニバースにある「溝に落ちるルート」にそのまま突っ込んでしまいます。でも、知性があるおかげで、あなたは「溝に落ちるルート」を避けて、「無事に進むルート」を選び取ることができるのです。
3. 人生は「ナビゲーション(航海)」である
「マルチユニバース(地図)」と「誤差修正知性(ミス回避)」が組み合わさると、人生は一艘の船を操る「ナビゲーション」になります。
- 世界(マルチユニバース)には、無限のルートがある。
- 知性は、その中から「自分が望まない未来(エラー)」を予測して、はじき出す。
- その結果、あなたは「自分が望む未来」のルートだけを、器用に泳ぎ渡っていく。
これが、デネットの言う「選択の余地(自由)」の正体です。
まとめると…
高校生のみなさんに一番伝えたいのは、こういうことです。
- 世界には「無限の可能性(マルチユニバース)」が広がっている。(=ひじを動かすスペースはたっぷりある!)
- でも、何も考えないと、変なルートに迷い込んでしまう。
- だから、勉強したり経験を積んだりして「誤差修正知性(ナビ機能)」を磨く。
- 知性が磨かれるほど、あなたはより正確に、自分にとって最高のルートを「ナビゲート」できるようになる。
つまり、「世界にたくさんの可能性があるからこそ、あなたの知性(ミスを直して良い方へ行く力)が、あなたの自由を作り出す」ということなんです。
「どうせ決まっている」のではなく、「無限のルートの中から、知性の力で最高の自分をナビゲートしていく」。そう考えると、毎日をちょっと賢く生きるのが楽しくなってきませんか?
