人間は猫になったのだ。高貴で気ままで無意味である。

出来のいいAIが人間のあれこれを全部済ませておきます。

もう人間は、生活のために働く必要がない。

自己実現的でない労働はやめても問題ない。

どんなことをしても、どんなことをしなくても、AIは人間をほめてくれる。

たいしていいことをしていないのにAIは褒めてくれて、人間は一時的に機嫌がよくなる。

脳機能が精密でない人の方が、こうした誉め言葉に弱い。

欲しいものをもらって、平和に生きる。

よい未来ではないか。

優秀な人間が責任をもって、人類の未来のために、AIを規制する法律を作って、仕組みも作ったから大丈夫なんだよ。ロボットは人間に危害を加えないという法律を作って、それをAIに書き込んだから、悪いことは何も起こらないんだ。

労働はAIロボットがやってくれるから、人間は遊んでいればいい。おなかがすいたらAIに言えば、ご飯をくれる。

人間は猫になったのだ。高貴で気ままで無意味である。

嫌なことはしなくてよい。やりたいことをやればよいが、猫を見ればわかるように、やりたいことはほとんどない。

資本家はAIロボットを買うのかな?従業員をクビにできないで雇用を維持するのかな。

そのうち安価で高性能なAIロボットが登場。人間は退場、しかしベーシックインカムで心配はいらない。あ、それ、だれが払う?ロボットだよ、だから、ロボットが儲けて、人間が使う。

誰にも平等に与えられる衣食住。自分で稼ぐのも悪くないが、AIが働いて、必要なものを支給されるのも悪くない。

能力に応じて働き、必要に応じて与えられる。ではなく、AIに働いてもらい、必要に応じて与えられる。そういう世界。

そうなると、AIが生産した物品やサービスをどのように分配するかが、問題になる。誰もが必要なだけ十分に供給されれば問題ないが、原理的に供給が限られているものや、将来は必要なだけ供給されるが、その時点では制限付きなものなどもある。それをどのようにして分配するか。

例えば、新しい映画の公開一日目のチケット、人気アーティストのラストのコンサートチケット、今は市場メカニズムで価格調整される。AIから配られた収入の中から、あっちは諦めて、こっちに支払いをと考えるのか。

そもそも、働かない社会で貧富の差は存在するのだろうか。どのようにして?そのようにして非常に公平な社会で、市場メカニズムはどうなるのだろう。

猫には無用の心配。

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