品川心療内科自由メモ4の中で、「CT・・・・」としてあるタイトルは「Current Psychotherapy」をCTと記号化しているものです。検索するとかなりたくさんさんあります。
各種精神療法が自分の理論や技法を述べているわけですが、本来は、どのような状態の患者さんにはどのようなアプローチが第一で、第二はどれ、と、最近の治療ガイドラインのようになるはずですが、そのそのも「どのような状態の患者さん」を分類する問題のところで、行き詰まりになっているところがある。
最近2週間の症状で分類するというDSM方式は何重もの妥協の産物で、疾患統計の基礎としてはそれで必要だし仕方ないと思うが、治療の基礎となる診断としては少し方向が違う。
かなり丹念に詳細に統計情報も集めているはずであるが、あまり広く公表されていない感じがする。
例えば、うつ病に関しても、どのような症状が採用の候補に挙がり、統計処理をした結果こうであった、と報告する中で、統計によれば、症状が出現する順序はどうか、持続期間はどうか、症状が消退する順序はどうか、そのあたりは精神病理学と関係するところなので、もっと情報公開してもよいような気がする。
結局、判別力のない、睡眠障害、食欲障害、多案、焦燥などは第二級の重要度となり、「これらの症状のうち少なくとも1つは、1 抑うつ気分または 2 興味または喜びの喪失である。」となっていて、これが一級の重要度を持つとしているが、うつ病なのだから、抑うつ気分があるのは当然であり、診断基準にも何もなっていない。抑うつ気分があればうつ病ですとは、何を意味しているのか、その深い意味について考え始めてしまうくらいだ。また、定義によれば、「抑うつ気分のない、 興味または喜びの喪失があるのか」とも思うが、興味または喜びの喪失があれば、普段よりは抑うつ気分になるものなのではないだろうか。アンヘドニアという考えが背景にあることは分かるけれども。
そもそも、正常範囲の抑うつ気分とうつ病の抑うつ気分の違いなどの話は昔はずいぶんあったものだが、最近はあまり議論されない。昔の話をしているよりも、神経細胞とネットワークの話をして、計算論的な話をして評価がはっきりするような話が好まれるのだろう。そのことと、実際の臨床場面がほぼ無限に遠いことは仕方がないのかもしれない。
そんなわけで、昔からある精神療法や現在新しく主張されている精神療法について考えるのも、いい面もあるし、無駄な面もあると感じている。
宗教学の方面では比較宗教学が発展している。同様に、精神療法についても「比較精神療法学」が成立するだろうと思う。
現在までも、各種精神療法の分析をして、共通する因子は何かなどの議論は提案されている。違いを抽出して、考察する動きもある。実りあるものであればよいと願う。
以下は、2024年頃の資料である。








